2014年 ボイジャー・オブ・ザ・シーズ乗船記(準備編2) −寄港地でどう過ごすかを考える

クルーズの旅の日程は、1日中船の中にいる「終日航海日」と港に立ち寄り、下船してその街を楽しむ「寄港地観光」に分かれます。
終日航海日の日は毎日配られる船内新聞を見ながら予定を決めればいいですが、寄港地観光は乗船前にある程度考えておく必要があります。

終日航海日終日航海日、プールで遊ぶパルリ。

寄港地での過ごし方は3パターン

1. 船会社が用意している観光ツアー(エクスカーション)に申し込む
メリット:
優先的に下船できて、時間が効率的に使える。船会社が主催しているので、戻りの時間を気にしなくても良い。その土地の有名な場所に確実に行ける。言葉の心配がいらない。ガイドが観光ガイドをしてくれるので、名所の由来なども知ることができる。

デメリット:
費用が高め。お店など自由に巡れる時間が少ない。出港時間よりも早く船に戻ることも多い。

2.  自由に観光する
メリット:
自分でスケジュールを決めることができる。費用は最小限で済む。出港時間ギリギリまで遊べる

デメリット:
交通など自分で手配する必要がある。予めその土地の調査が必要。

3. 船の中で過ごす
意外にも寄港地で下船しない人もいます。デッキから港の風景だけを楽しんだりする方も。船にのること自体が好きな方も多く、下船するとしても港の近くの店でちょっとした日用品を買う程度だったり・・・。
私のような小市民には考えられませんが、外国のプレミアム船などではのんびりと過ごすことをメインに乗船されている方も多いそうです。

エクスカーションを頼む頼まないの判断をどこでするか?

私の場合、エクスカーションに申し込むこともあるし、自由観光の時もありますが、基本的には「自由観光」が多いです。何を基準に観光手段を選ぶのかといいますと・・・・。

エクスカーションに申し込むとき

言葉がまったくわからない時・目的地に辿り着くまでに公的交通機関がない場合

例えば エーゲ海クルーズに参加した時。ギリシャ語圏ではエクスカーションに参加しました。
なぜならギリシャ語は読むこともできないから!また、サントリーニ島など、絶景ポイントに行くまでに公的交通機関が少ない場合、自力で手配するのはかなり難しいと思います。
また、自然がいっぱいの場所に向かうとき。こちらも交通機関が車に限られてしまうことが多く、エクスカーションに参加したほうが確実&安全です。
安心をお金で買うという感じです。

自力で観光するとき

英語での表記がある場所。喋れなくても英語表記があればある程度はわかることが多いので大丈夫です。
韓国・台湾も英語表記がありますし、英語・日本語を話せる人も多いです。片言でも理解してくれます。
都市部を観光する場合は、自力でも大丈夫な場合が多いと感じます。ただし、事前の調査が必要です。

 

日本で調べておいたほうがいいこと

寄港地でのシャトルバス手配があるか?

特に韓国では寄港地に免税店がシャトルバスを手配してくれていることが多いです。
免税店のある大きな街まで無料で連れて行ってくれるので、とても便利でおトクです。
出航前にクルーズを申し込んだ旅行代理店に聞くと良いと思います。
その時に以下の3点を聞いておくとよいでしょう。
・船が到着する港にシャトルバスがくるかどうか
・船が到着する港の場所・名前
・シャトルバスが向かう場所(免税店の場所や名称)

シャトルバスが連れて行ってくれる場所を起点に観光プランを立てることができます。
シャトルバスがあると自由観光の大きな助けになります。

タクシーは来るか

シャトルバスが来ない場合、港にタクシーが来るかどうかも聞いておくとよいでしょう。
以前、済州島に寄港した時にシャトルバスも来ず、タクシーも港に来なくて立ち往生したことがあります。
その時は、下船して街に遊びに行くクルーに声を掛けて聞いてみたところ、港のタクシー乗り場にはほとんどタクシーが来ないので少し歩いて大通りに出たほうがいいというアドバイスがありました。実際にちょっと歩いてみるとタクシーはたくさん走っていましたが、港のタクシー乗り場に立ち往生してしまった人もかなりいたそうです。

港の交通機関を調査し、場合によってはエクスカーションを頼んだほうが良いこともあります。

 

寄港地で自由観光をする場合

意外と時間がない!!

今回乗船したボイジャー・オブ・ザ・シーズの台湾・香港クルーズは4〜5時間くらいしか下船時間を楽しめなかった場所もあり、自由観光を楽しむには事前の調査がかなり必要だったと思います。

気をつけること

出航する30分前には船に戻ってきていなければならないというルールが有ります。
エクスカーションに参加している場合は時間を気にする必要はありませんが、自由観光の場合は自己責任です。船は時間通りに出港するので、もし戻れなかった場合は次の寄港地まで自腹で移動しなければなりません。

実際は待っていてくれるようですが、出港時に現地の方々がお見送りのセレモニーをしてくれることもあり、出航時間が遅れるとその方々を待たせることになります。
また、出港時にはデッキに多くの乗客が集まり、港から船が離れるのを見ますので、本当に多くの人々に迷惑を掛けますし、遅れた分航行スピードを上げるので、船のスケジュールも乱してしまいます。

港から主要な観光地が離れていることが多い

今回のボイジャー・オブ・ザ・シーズ号は台湾の基隆・高雄、香港に寄港しましたが、いずれも主要な観光地までバスで移動する必要がありました。
私たちファミリーはエクスカーションの「ツアー」は申し込みませんでしたが、観光の基点となる場所までの往復のみのエクスカーションを依頼しました。
4歳以下は無料だったので、私と夫の2人分の料金で済みました。

この後私たちの寄港地での観光プランをご紹介します。

ABOUTこの記事をかいた人

漫画家・イラストレーター。 早稲田大学卒業後(株)三越勤務。結婚を機に退職した後ソニーに勤務。 エンターテインメントロボットAIBOのWEBサイトデザイン・制作を中心にWEB関連の業務を歴任。